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2010年 カンボジア小学校訪問報告

 昨年12月にカンボジア ペアムクラフ村にあります私たち東京西ロータリークラブが創設いたしました小学校を、郡会長夫妻、池田彰孝夫妻と私計5名で訪問してまいりました。
この小学校は2000年鬼島会長年度のときに建築が始まり、その後各年度の国際奉仕委員会の方々が中心となり支援を続けてまいりました。その間のべ17名もの会員の方が現地を訪問されたことは特筆すべきことと考えます。
今年は設立10周年ということもあり会員の皆様にそのご報告と経緯、現状をお話させていただきたいと思います。

 

(なぜカンボジアに小学校が必要だったか)

 東南アジアの小さな国カンボジアは国境を接する国々、特に中国、ベトナムから厳しい圧力を受けながら長年苦労してきた歴史がありました。しかし、1975〜79年のわずか4年の間政権をとったポルポトによって、過去の外国圧力など比較にならない程恐ろしい経験をすることになるとはカンボジアの人々も予想していなかったでしょう。 ポルポトは当時の人口800万人にうち250万から300万人を政治的意図で虐殺したといわれています。特に知識人といわれた学校の先生は危険人物として一番先に殺されてしまいました。ポルポト政権はわずか4年で崩壊し、治安は回復しますがその結果一挙に人口が増え始め2000年には1000万人を超えることになりました。
 その結果15歳以下の子供たちが人口の50%を占めるようになり子供たちの教育が大きな社会問題となっていったわけです。

(カンボジアの小学校教育)

 子供たちが急激に増えれば小学校が不足します。先生たちは大半が殺されてしまったので足りません。また、貧しい国ですから国が払う先生の給料は月40ドル(約4000円)で有能な人は給料がずっと高いプノンペンの会社に就職してしまいます。ちなみにカンボジアの識字率は56%で小学校を卒業している女性はわずか40%です。これは、カンボジアの家族は子供の数が多く女の子は昔から家事、子守をしなくてはならいからと考えられます。

(東京西ロータリークラブが創設した小学校)

 私たちのつくった小学校はカンボジアから車で約2時間半、ペアヌクラフ村というところにあります。田舎にある小学校としては設備、教育レベル、子供たちの出席率等とても高い水準で運営されています。現地の細かい手配、連絡はJAPAN RERIEF FOR CANBOGIA というNPOが行っています。毎年いろいろな形で支援を続けてきていますが主な内容は以下の通りです。


1. 英語、コンピューター教育の支援

 他の小学校にはなかなかないプログラムです。
英語、コンピューターを教えられる教師を雇うのは国の限られた教育予算の給与では人が来ません。しかし、この小学校では私たちの教育支援で優秀な先生をずっと確保しています。この特別クラスの授業で子供たちは農民になるだけでなく、将来町に出ていろいろな職業につくチャンスが広がっています。クラスで使われるコンピューターも支援しており今年も追加で3台設置する予定です。


2. ヴィクトリーガーデン支援

 ヴィクトリーガーデンとは学校の敷地内に2003年建設した菜園のことでシカゴロータリークラブとのツインクラブプロジェクトでもあります。
ここで生徒たちが野菜を育て、それを食材としてコックさんが給食を作っています。クラスは午前と午後に分かれていますが、家と学校の通勤時間や家庭の事情を考えると子供たちがお昼を食べることが難しい状況なので給食がどうしても必要です。また、専門家を派遣して子供たちに農業指導もしています。作っている作物はインゲン、ジャガイモ、キャベツ、とうもろこし、また、水がなくても育つウオーターグリーンという野菜などです。


3. その他の支援

 この地方は水が特に乾季になると不足します。
現在敷地内の井戸が壊れているため、子供たちは雨水を飲んでいることが今回の訪問でわかりました。早急に修復をし、また、菜園の水不足も補うためにもう一本井戸を掘ることにいたしました。また、多くの会員の皆様からも文房具、自転車、サッカーボールなどの支援を頂き子供たちも大変喜んでいます。

 ペアムクラフ村の小学校の子供たちはいつでも東京西ロータリークラブの皆さんを明るい笑顔で歓迎してくれます。皆さんもぜひ一度訪問されたらいかがでしょうか?

国際奉仕委員長
中村 純